伊藤一彦

No.342/2024年12月7日【さいえん】 再縁の教へ子のよき妻を得て不承にあらぬ婦唱夫随よ

再縁の教へ子のよき妻を得て不承にあらぬ婦唱夫随よ 今日は第23回の「全国ふれあい短歌大会」であ...
乃上あつこ

No.341/2024年12月6日【カルテ】 カルテット一人が抜けて朝焼けの三重奏が再演される

カルテット一人が抜けて朝焼けの三重奏が再演される いちごつみでは、すばらしい歌人の方々にゲスト...
久永草太

No.340/2024年12月5日【日なた】 最近はいつも日なたで寝てばかりカルテの外であくびする猫

最近はいつも日なたで寝てばかりカルテの外であくびする猫 「体調はどうですか」と聞くと「昼間は食...
伊藤一彦

No.339/2024年12月4日【かがみ】 死後もなほかがみの父よ及ばざる息子のわれはただ日なたぼこ

死後もなほかがみの父よ及ばざる息子のわれはただ日なたぼこ 12月に入りさすがに宮崎も寒くなって...
乃上あつこ

No.338/2024年12月3日【舞】 透明な水と空気を吸いこんで鏡のように舞う照紅葉(てりもみじ)

透明な水と空気を吸いこんで鏡のように舞う照紅葉てりもみじ 私は臨終の時には何も食べたくない。そ...
久永草太

No.337/2024年12月2日【終】 臨終に食べるんならば舞茸を天ぷらにして少しの塩で

臨終に食べるんならば舞茸を天ぷらにして少しの塩で 先日、歌集『命の部首』の重版の連絡が来た。も...
伊藤一彦

No.336/2024年12月1日【ねむ】 生(よ)の終りしきりに雪を口にしてねむりけりとふ藤原俊成

生よの終りしきりに雪を口にしてねむりけりとふ藤原俊成 昨日は藤原俊成の忌日だった。息子の定家は...
久永草太

No.335/2024年11月30日【抱きしめられて】 幾重にも抱きしめられて白菜の真中にやわくねむる白菜

幾重にも抱きしめられて白菜の真中にやわくねむる白菜 白菜がその中にある小さな白菜を抱きしめる形...
乃上あつこ

No.334/2024年11月29日【海亀】 満月につよく抱きしめられているわたしは海亀 涙をながす

満月につよく抱きしめられているわたしは海亀 涙をながす とっくりのセーターは首まで暖かいくて、...
伊藤一彦

No.333/2024年11月28日【徳利】 徳利と言へばタートルネックとぞ 海亀はわれきらひならねど

徳利と言へばタートルネックとぞ 海亀はわれきらひならねど 福岡女学院の短歌コンクールは全国から...
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