乃上あつこ

No.47/2024年2月16日【教室】 教室は深いみずうみ 門番に靴をあずけて舟にゆられる

教室は深いみずうみ 門番に靴をあずけて舟にゆられる あまり意思のない子どもだった。休まず学校に...
久永草太

No.46/2024年2月15日【むらぎもの】 二月十四日は去りきむらぎもの心ばかりの教室だった

二月十四日は去りきむらぎもの心ばかりの教室だった 義理チョコや友チョコが普及してきた時期だった...
伊藤一彦

No.45/2024年2月14日【透・牙】 むらぎもの火矢放つなり透きとほる空のむかうの君の牙城に

むらぎもの火矢放つなり透きとほる空のむかうの君の牙城に 若い二人の恋歌に刺激された。まして今日...
乃上あつこ

No.44/2024年2月13日【くちづけ】 透明なくちづけだった 雪と羽根の違いは二月のかもめにきいて

透明なくちづけだった 雪と羽根の違いは二月のかもめにきいて くちづけに重い軽いのあることは皆さ...
久永草太

No.43/2024年2月12日【鰐】 鰐の牙持つ君ならばわたくしを殺してくれよあのくちづけで

鰐の牙持つ君ならばわたくしを殺してくれよあのくちづけで 彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)が...
伊藤一彦

No.42/2024年2月11日【隠さず】 隠さずに見てほしかったの鰐の私 さよならヒコホホデミノミコトよ

隠さずに見てほしかったの鰐の私 さよならヒコホホデミノミコトよ 豊玉姫曰く「見るなとあなたに一...
乃上あつこ

No.41/2024年2月10日【耳】 耳たぶのように隠さず堂々とraison d’être(レゾンデートル)ここにいさせて

耳たぶのように隠さず堂々とraison d'êtreレゾンデートルここにいさせて 耳たぶは顔の...
久永草太

No.40/2024年2月9日【心音】 聴くことは耳の特権ではなくて心音にほら手を当ててみて

聴くことは耳の特権ではなくて心音にほら手を当ててみて 心雑音はLevine分類といって、進行具...
伊藤一彦

No.39/2024年2月8日【嬰兒】 ころされし嬰児あまたの心音をガザの御空の寒星伝ふ

ころされし嬰児あまたの心音をガザの御空の寒星伝ふ さすが「玲瓏」のあつこさんだ。「五月来る硝子...
乃上あつこ

No.38/2024年2月7日【話】 度数高き会話に呼ばれ騒立ちぬ五月の嬰兒、霜月のピアノ

度数高き会話に呼ばれ騒立ちぬ五月の嬰兒、霜月のピアノ さすが宮崎。アルコールも短歌も度数が高い...
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