乃上あつこ

No.97/2024年4月6日【眠・水】 泥つきの牛蒡の眠りを覚ますごと水かけ、洗い、皮をこそげる

泥つきの牛蒡の眠りを覚ますごと水かけ、洗い、皮をこそげる 私は春といえば、孟浩然の「春暁」や杜...
久永草太

No.96/2024年4月5日【うすあお】 うすあおく暮れゆく家をいとしみて水中都市のような眠たさ

うすあおく暮れゆく家をいとしみて水中都市のような眠たさ 伊藤先生は春の空で中村草田男を思い出し...
伊藤一彦

No.95/2024年4月4日【幅・春】 全幅の信頼せよと春のそら 絶望知らぬうすあを優し

全幅の信頼せよと春のそら 絶望知らぬうすあを優し 春の空は、夏とも秋とも冬のそれともちがう。一...
乃上あつこ

No.94/2024年4月3日【風・一】 草庵を吹きぬける風 一匹のねこの幅にて春を告げをり

くじらさん お誕生日特別企画! 4月2日、久永草太の誕生日をお祝いして、「前の歌」と「久永草太」の文字列から一語ずつ摘...
久永草太

No.93/2024年4月2日【呼ぶ】 一戸建て、すきま風つき、呼び鈴は壊れて久しいけれど上がって

くじらさん お誕生日特別企画! 4月2日、久永草太の誕生日をお祝いして、「前の歌」と「久永草太」の文字列から一語ずつ摘...
伊藤一彦

No.92/2024年4月1日【人】 新草(にひくさ)の子らと呼ぶべしにんげんも青人草とふ草の仲間ぞ

くじらさん お誕生日特別企画! 4月2日、久永草太の誕生日をお祝いして、「前の歌」と「久永草太」の文字列から一語ずつ摘...
おしらせ

いちごつみ3月の短歌のふりかえり

3月31日、年度末の忙しさのなかでも「三世代のいちごつみ」は毎日更新中です。別れの歌や花の歌など、春らしい歌が増えてき...
久永草太

No.91/2024年3月31日【霞】 春霞食う仙人の潤いを羨みており喉風邪ひいて

春霞食う仙人の潤いを羨みており喉風邪ひいて 久々に風邪を引いて、午前中丸々寝ていた。伊藤先生か...
乃上あつこ

No.90/2024年3月30日【おぼろ】 言ったかもしれないおぼろな約束の毛羽立つような霞空です

言ったかもしれないおぼろな約束の毛羽立つような霞空です 今年の桜の開花予想は外れた。東京の開花...
伊藤一彦

No.89/2024年3月29日【左】 火事のごと燃ゆる桜に灼かれつつ身のおぼろなる左党一彦

火事のごと燃ゆる桜に灼かれつつ身のおぼろなる左党一彦 染井吉野の開花の季節である。花見酒もいい...
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