伊藤一彦 No.54/2024年2月23日【半】 痛ましき思ひはてなし迢(はる)かなる能登半島の羽咋(はくひ)の御墓 痛ましき思ひはてなし迢はるかなる能登半島の羽咋はくひの御墓 今からもう三十年前に成だろうか。金... 2024.02.23 伊藤一彦
乃上あつこ No.53/2024年2月22日【付】 付箋紙に吹く春風のはたはたと半分は冬に付着している 付箋紙に吹く春風のはたはたと半分は冬に付着している 今の時期の気候は、まさに三寒四温。被災地の... 2024.02.22 乃上あつこ
久永草太 No.52/2024年2月21日【くやしさ】 東京ドーム二個分というくやしさを片付けている人らいる今 東京ドーム二個分というくやしさを片付けている人らいる今 能登半島地震の災害廃棄物は、石川県全体... 2024.02.21 久永草太
伊藤一彦 No.51/2024年2月20日【あわ】 春の夕あわを食ひたるくやしさに水中のごときニシタチを行く 春の夕あわを食ひたるくやしさに水中のごときニシタチを行く さすが草太さん。黄雲が酒の異称である... 2024.02.20 伊藤一彦
乃上あつこ No.50/2024年2月19日【ビール】 くちびるの断崖に白くすがりつく一口目なるビールのあわあわ くちびるの断崖に白くすがりつく一口目なるビールのあわあわ 一口目に飲むビールの味は格別だ。白い... 2024.02.19 乃上あつこ
久永草太 No.49/2024年2月18日【黄雲】 黄雲を飲み乾せばすみわたる空 夕日がビールに似てるのはなぜ 黄雲を飲み乾せばすみわたる空 夕日がビールに似てるのはなぜ 特に最近は自分が使わない一語、知ら... 2024.02.18 久永草太
伊藤一彦 No.48/2024年2月17日【みず】 黄雲のたなびく方へむかひゆく一本道に人影をみず 黄雲のたなびく方へむかひゆく一本道に人影をみず あつこさんが子どもの時の学校時代はそうだったの... 2024.02.17 伊藤一彦
乃上あつこ No.47/2024年2月16日【教室】 教室は深いみずうみ 門番に靴をあずけて舟にゆられる 教室は深いみずうみ 門番に靴をあずけて舟にゆられる あまり意思のない子どもだった。休まず学校に... 2024.02.16 乃上あつこ
久永草太 No.46/2024年2月15日【むらぎもの】 二月十四日は去りきむらぎもの心ばかりの教室だった 二月十四日は去りきむらぎもの心ばかりの教室だった 義理チョコや友チョコが普及してきた時期だった... 2024.02.15 久永草太
伊藤一彦 No.45/2024年2月14日【透・牙】 むらぎもの火矢放つなり透きとほる空のむかうの君の牙城に むらぎもの火矢放つなり透きとほる空のむかうの君の牙城に 若い二人の恋歌に刺激された。まして今日... 2024.02.14 伊藤一彦