乃上あつこ

No.272/2024年9月28日【灯台・白】 灯台は白きまち針 こんなにも言葉が埋まる陸地の先の

灯台は白きまち針 こんなにも言葉が埋まる陸地の先の 灯台にたどり着くと、頭の中で巡っている思考...
伊藤一彦

No.271/2024年9月27日【ガバリ】 更けるほどガバリ抱きたい秋の夜 灯台白く近づいてくる

更けるほどガバリ抱きたい秋の夜 灯台白く近づいてくる 草太さんの「ガバリ」の一語を摘んだ。「ガ...
久永草太

No.270/2024年9月26日【すけべ】 寝汗のシャツをガバリと脱げば心地良し助兵衛な風に背を撫でさせる

寝汗のシャツをガバリと脱げば心地良し助兵衛な風に背を撫でさせる 夜はずいぶん過ごしやすい気温に...
乃上あつこ

No.269/2024年9月25日【新し】 新しいアイシャドウつけ秋になる透けベージュ色のすすきの穂先

新しいアイシャドウつけ秋になる透けベージュ色のすすきの穂先 この秋は「透けベージュ色」が流行っ...
伊藤一彦

No.268/2024年9月24日【犬】 「新しき村」に一人暮せる省吾さん犬を飼ひをり「いぬ」と名づけて

「新しき村」に一人暮せる省吾さん犬を飼ひをり「いぬ」と名づけて 武者小路実篤が大正七年に宮崎県...
久永草太

No.267/2024年9月23日【動脈】 股動脈とくとくふれてこの犬の麻酔深度を深めゆく午後

股動脈とくとくふれてこの犬の麻酔深度を深めゆく午後 麻酔中は、心電図だけでなく、実際に動物に触...
大森静佳

No.266/2024年9月22日【として】 静脈と動脈として午後四時の『ネフスキイ』から垂れてくる紐

静脈と動脈として午後四時の『ネフスキイ』から垂れてくる紐 今日、京都で開催される「後期・岡井隆...
伊藤一彦

No.265/2024年9月21日【塩】 うつくしき塩の柱のロトの妻こころに棲ますわが妻として

うつくしき塩の柱のロトの妻こころに棲ますわが妻として ソドムの町から逃げるときに「振りかえるな...
久永草太

No.264/2024年9月20日【錆びて】 赤錆びてゆく塩入れの留め金具 残暑かくまで身にこたえいつ

赤錆びてゆく塩入れの留め金具 残暑かくまで身にこたえいつ うちは塩も砂糖もおんなじ見た目の瓶に...
乃上あつこ

No.263/2024年9月19日【月】 月光は月の寝息かほそほそとやがては錆びて横たわる釘

月光は月の寝息かほそほそとやがては錆びて横たわる釘 月の光が柔らかく見える時もあれば、内なる硬...
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