短歌舌ごころ見抜かれゐたるあやふさに動悸するかな初秋の夜
この数年、宮崎県は台風も来ず平穏だったが、今年の夏は日向灘地震があり、台風も襲来して、被害が多く出た。県外の多くの方からお見舞いの言葉をいただき感謝している。特に台風の影響による複数の竜巻の猛威は、千件以上の家屋に重大な損壊を与えた。宮崎平野は、専門家の話によると、竜巻が起こりやすい地理的条件になったいるという。今回はわが家はだいじょうぶだったが、先ではわからない。龍神様に御神酒をあげておこう。
作者/伊藤一彦(いとうかずひこ)
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1943年、宮崎市生まれ。「心の花」会員。「現代短歌 南の会」代表。若山牧水記念文学館長。読売文学賞、寺山修司短歌賞、迢空賞、斎藤茂吉短歌文学賞など受賞多数。
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