No.227/2024年8月14日【松】 散松葉 自己相似形の重なりに人は平和をまた見失う

乃上あつこ

この地球上を見渡せば戦争は止まず、人々はなお苦しみの中にいる。いつになったら人類は戦争を手放すのだろうか。歴史は繰り返す。自己相似形の松葉が降りしきり、散った松葉の上に重なっていくように。どうせ繰り返すなら、戦争ではなく平和をつないでいきたい。明日は終戦記念日。

作者/乃上あつこ(のがみあつこ)

1976年、横浜市生まれ。東京女子大学文理学部卒。中国留学を経て現在は銀座の美容施設に勤務。2014年から短歌を始め、第三十一回玲瓏賞受賞。現在は玲瓏、現代短歌南の会「梁」、牧水研究会に所属。

コメント

タイトルとURLをコピーしました