空襲警報、そして私は死んだろう瓦礫の下で火を嗅ぎながら
8月10日、僕の住む宮崎市は今日から三日間、連続的な空襲に襲われる。その日の天気はどうだったろう。今見上げる同じ空から、爆弾や焼夷弾が降ってきた79年前を想像する。宮崎市中心部は焦土と化したという。一昨日から宮崎では地震が続いており、我が家はぼろなので、がらがらと崩れてしまうのではないか、とその下敷きになる想像をいっそう強くしてしまう。
作者/久永草太(ひさながそうた)
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1998年、宮崎市生まれ。宮崎西高文芸部で短歌を始める。宮崎大学在学中は宮崎大学短歌会で活動、第三十四回歌壇賞を受賞する。現在は牧水・短歌甲子園OBOG会「みなと」、「現代短歌 南の会」、「心の花」所属。獣医師。
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