No.219/2024年8月6日【夜光】 花よりも草、動よりも静、川は下(しも)よりも上(かみ)、日子(ひこ)よりも夜光

伊藤一彦

この「いちごつみ」のメンバーの名前は素敵だ。ただ、私は、昼の光よりも夜の光、たとえば月や星の光の方が好きだ。猛暑の日々の続く今は、夜が待たれる。まして原爆の閃光は最も見たくないものであり、最も憎むべきものだ。

作者/伊藤一彦(いとうかずひこ)

1943年、宮崎市生まれ。「心の花」会員。「現代短歌 南の会」代表。若山牧水記念文学館長。読売文学賞、寺山修司短歌賞、迢空賞、斎藤茂吉短歌文学賞など受賞多数。

コメント

タイトルとURLをコピーしました