No.188/2024年7月6日【くさび】 草片(くさびら)を食べてからだの奥ふかく行き来させれば草文殊(くさもんじゆ)なり

伊藤一彦

「楔形文字のごとくに悩み」とはつらそうだが、まずは野菜すなわち草片をたくさん食べて身体の中をきれいにしよう。名前が草太さんなら一層そうしよう。まして今日7月6日は「サラダ記念日」。カラアゲ記念日ではないのだ。「草文殊」になればおのずから悩みは消える。今日の私は身がすきとるほどたっぷり草片を食べた。

作者/伊藤一彦(いとうかずひこ)

1943年、宮崎市生まれ。「心の花」会員。「現代短歌 南の会」代表。若山牧水記念文学館長。読売文学賞、寺山修司短歌賞、迢空賞、斎藤茂吉短歌文学賞など受賞多数。

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