むせながらそれでもすする夏の夜の明日のための霧島湯割り
暑い日にあえて火のような酸辣湯麺をすするという昨日の乃上さんの歌。「火で火をすすぐ」という表現がとてもいい。そのようなものが僕にもあったろうかと思い返すと、これは伊藤先生の真似っこなのだが、焼酎は夏も冬も年中お湯割りで頂いている。お湯割りは翌日に残らないからいい。寝苦しい夜を寝るために、明日をよりよく生きるために。
作者/久永草太(ひさながそうた)

1998年、宮崎市生まれ。宮崎西高文芸部で短歌を始める。宮崎大学在学中は宮崎大学短歌会で活動、第三十四回歌壇賞を受賞する。現在は牧水・短歌甲子園OBOG会「みなと」、「現代短歌 南の会」、「心の花」所属。獣医師。
コメント