No.181/2024年6月29日【マンゴー】 上機嫌の理由(わけ)を知らゆな 冷暗に紅きマンゴー姫かくまへり

伊藤一彦

宮崎は完熟マンゴーの季節である。といって、宮崎県民が贅沢に美味しいマンゴーを食べているわけではない。マンゴーもピンからキリまであり、高級品はもっぱら贈答用であり、自分たちで買って食べるのは安価なマンゴーである。しかし、時にプレゼントされることがあり、そのときはじつに嬉しい。食べる前からわくわくしている。

作者/伊藤一彦(いとうかずひこ)

1943年、宮崎市生まれ。「心の花」会員。「現代短歌 南の会」代表。若山牧水記念文学館長。読売文学賞、寺山修司短歌賞、迢空賞、斎藤茂吉短歌文学賞など受賞多数。

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