No.177/2024年6月25日【諦め・方】 諦めぬ方を選んでいいですか角から溶けるグラスの氷

乃上あつこ

このまま続けても、そんなに大きな幸福が待ち構えているわけではないとわかっていても、諦めきれないことはある。諦めないことは、時に他人から愚かに見え、損をすることもあるかもしれない。それでも諦めないでいることは、誰しも胸の中にひとつやふたつあるような気がする。短歌にしてもそうだ。諦められないから、私はまた一首歌をうたう。

作者/乃上あつこ(のがみあつこ)

1976年、横浜市生まれ。東京女子大学文理学部卒。中国留学を経て現在は銀座の美容施設に勤務。2014年から短歌を始め、第三十一回玲瓏賞受賞。現在は玲瓏、現代短歌南の会「梁」、牧水研究会に所属。

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