大空の足裏をくすぐるバドミントンラケットふたつ夏をむかえて
天気のいい初夏には、バドミントンが気持ちいい。バドミントンは気軽に遊べるので、ついつい夢中になって、気がつけば汗を流して必死に戦っている。人間二人が一生懸命ラケットを振っても空には届かず、せいぜいくすぐってる程度なんだろうなと思う。
作者/乃上あつこ(のがみあつこ)

1976年、横浜市生まれ。東京女子大学文理学部卒。中国留学を経て現在は銀座の美容施設に勤務。2014年から短歌を始め、第三十一回玲瓏賞受賞。現在は玲瓏、現代短歌南の会「梁」、牧水研究会に所属。
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