No.2/2024年1月2日【夢】 滔々と灑ぎ入りたる新春の夢、歌、ことば、遊戯のこころ

乃上あつこ

この「いちごつみ」の最初の一語を、閑吟集の中の「一期」から始めるなんて、さすが伊藤先生。人生は短い夢というなら、一語を摘んで遊びましょ。 
塚本邦雄も「遊び、まことに『遊びせむとや生れけむ』その遊戯の心こそ、すなはち歌謡の心だつた。」(『君が愛せし―鑑賞古典歌謡』)と言ってるし。 

作者/乃上あつこ(のがみあつこ)

1976年、横浜市生まれ。東京女子大学文理学部卒。中国留学を経て現在は銀座の美容施設に勤務。2014年から短歌を始め、第三十一回玲瓏賞受賞。現在は玲瓏、現代短歌南の会「梁」、牧水研究会に所属。

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