おもちゃ箱ひっくり返すという比喩が比喩でなかった日々のリビング
子どもの日ということもあり、懐かしい子育ての場面を詠みました。よくある比喩として、夜景を「宝石箱をひっくり返したような」としたり、散らかっている様子を「おもちゃ箱をひっくり返したような」と言ったりしますが、息子が幼い頃の我が家は、リアルにそうだったなあと思い出します。あ、もちろん、宝石箱のほうではありません。
作者/俵万智(たわらまち)

1962年、大阪生まれ。「心の花」会員。歌集に『サラダ記念日』『未来のサイズ』『アボガドの種』など。4月からNHK短歌、第二週の選者を務める。
コメント