No.73/2024年3月13日【立】 築二十六年せまる我が脊柱立っていられぬ揺れまだ知らず

久永草太

震度6強以上の揺れで、人間は立つことができないという。東日本大震災から13年、人生の半分が「震災以降」で構築されながら、それほどの揺れを経験せずに26歳を迎えようとしている自分は、地震大国にあってとても幸運だと思わねばなるまい。油断せず、暮らしていかねば。

作者/久永草太(ひさながそうた)

1998年、宮崎市生まれ。宮崎西高文芸部で短歌を始める。宮崎大学在学中は宮崎大学短歌会で活動、第三十四回歌壇賞を受賞する。現在は牧水・短歌甲子園OBOG会「みなと」、「現代短歌 南の会」、「心の花」所属。獣医師。

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