凍えてる脚を羽毛の中の嘴も脚も一瞬たりとも忘れず
寒冷地では特に鶴などが一本足で立っている姿をテレビが伝えたりする。もう一本の足や、くちばしも、羽毛の中に入れて体温を維持するらしい。このあたりは獣医の草太さんがくわしいはず。草太さん、『ワンダーネット』とはこのこと? 宮崎は暖かいが、夜はさすがに冷えるので鷺も一本足でたってねむるようだ。
作者/伊藤一彦(いとうかずひこ)
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1943年、宮崎市生まれ。「心の花」会員。「現代短歌 南の会」代表。若山牧水記念文学館長。読売文学賞、寺山修司短歌賞、迢空賞、斎藤茂吉短歌文学賞など受賞多数。
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