No.33/2024年2月2日【如】 はるけしよ如是我聞の世 かはらずに冬銀河照る下に立てれど

伊藤一彦

あつこさんの歌、なるほど。裕子さんの空色の着物の写真は印象に残っている。紅さんが喜んでくれる一首にちがいない。私はあつこさんの歌の「如月」の「如」の語をもらった。釈尊入滅の2月15日いわゆる涅槃会も間近だが、釈尊が教えを説き弟子がしっかり聴いたよき時代を思い浮かべる。釈尊は言った。「心こそがすべてだ。あなは、自分の考えたものになる」。

作者/伊藤一彦(いとうかずひこ)

1943年、宮崎市生まれ。「心の花」会員。「現代短歌 南の会」代表。若山牧水記念文学館長。読売文学賞、寺山修司短歌賞、迢空賞、斎藤茂吉短歌文学賞など受賞多数。

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