うたびとが春を連れ来る如月の式場の上の空の空色
今日は永田紅さんの若山牧水賞授賞式。歌集『いま二センチ』では、妊娠と出産を経て母になっていく心境が詠まれている。母親の河野裕子さんが亡くなり、3年後に自らが母になったという。今日も河野裕子さんが見守っているだろう。「いつもいつも仕事している祖父ならむ祖母は空色の着物のままで」『いま二センチ』より
作者/乃上あつこ(のがみあつこ)
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1976年、横浜市生まれ。東京女子大学文理学部卒。中国留学を経て現在は銀座の美容施設に勤務。2014年から短歌を始め、第三十一回玲瓏賞受賞。現在は玲瓏、現代短歌南の会「梁」、牧水研究会に所属。
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