No.24/2024年1月24日【さらば】 恒星の寿命もいつか尽き果てるさらば燦々たる晩白柚

久永草太

このあいだ職場で晩白柚をもらった。大きくて明るい黄色の存在感が家になじんできた今日この頃だったが、ついに食べた。ちゃんと我が身としたはずなのに、あの存在感が消えた虚無のようなものがある。

作者/久永草太(ひさながそうた)

1998年、宮崎市生まれ。宮崎西高文芸部で短歌を始める。宮崎大学在学中は宮崎大学短歌会で活動、第三十四回歌壇賞を受賞する。現在は牧水・短歌甲子園OBOG会「みなと」、「現代短歌 南の会」、「心の花」所属。獣医師。

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