No.13/2024年1月13日【膨】 さていかな一日生くる膨大な死者の数報じる新聞閉ぢて

伊藤一彦

戦争や内乱がおこると、痛ましい死者の数が報道される。日々まさに膨れていく死者の数。そして、誰にも看取られず、絶望と孤独のうちに息を引き取り、死者数にカウントされない人間もいる。

作者/伊藤一彦(いとうかずひこ)

1943年、宮崎市生まれ。「心の花」会員。「現代短歌 南の会」代表。若山牧水記念文学館長。読売文学賞、寺山修司短歌賞、迢空賞、斎藤茂吉短歌文学賞など受賞多数。

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