No.467/2025年4月11日【泡】 あぶら汗の酸っぱき髪を泡立ててはやく終えたし二十四時間

久永草太

恥ずかしい失敗をすると、かあっと頭皮の毛穴が開いて、湯気が立つような気がする。そうでなくてもちょっと汗ばむような陽気だ。こんな日はさっさと風呂に入って、全てを洗い流してしまって、寝たい。案外こういう日の方が、ぐっすり眠れたりするものだから。

作者/久永草太(ひさながそうた)

1998年、宮崎市生まれ。宮崎西高文芸部で短歌を始める。宮崎大学在学中は宮崎大学短歌会で活動、第三十四回歌壇賞を受賞する。現在は牧水・短歌甲子園OBOG会「みなと」、「現代短歌 南の会」、「心の花」所属。獣医師。

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