あたたかいこのあたたかい手を握り深部の声に耳をすませる
久永さん、お誕生日おめでとうございます。そして、記念すべき第一歌集『命の部首』刊行から半年以上経ちましたね。そんな久永さんからのお題「恋」。人に恋することは、自分に恋することより楽かもしれない。私はなかなか自分を愛することができない。手をつないでくれる人の温かさを求めてしまうのは、そのせいかもしれない。手をつなぐことは人とつながるだけではなく、普段無視している自分の声に耳を傾けることでもある。自分との恋ができる人は強いと思う。久永さんは、ヒトにも動物にも自分にも恋できる人だと思います。最強!!
作者/乃上あつこ(のがみあつこ)

1976年、横浜市生まれ。東京女子大学文理学部卒。中国留学を経て現在は銀座の美容施設に勤務。2014年から短歌を始め、第三十一回玲瓏賞受賞。現在は玲瓏、現代短歌南の会「梁」、牧水研究会に所属。
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