No.454/2025年3月29日【壱岐】 海囲む壱岐は意気の島 島民の一割超がアルプススタンドに

伊藤一彦

今年のセンバツに21世紀枠で壱岐高校が初出場した。困難な環境を見事に克服した学校として選ばれたのだ。島の出身の21人の部員は島外の高校からの誘いを断って壱岐高校に進学し、九州大会等で好成績を収めた。対外試合も容易にできない負の条件のなかで「奇跡の壱岐高校」と言われた。東洋大姫路との一回戦には島民2万4千人の一割を越える応援団がかけつけたという。鮮やかな速攻で先取点をとったが惜敗した。私は去年11月に初めて壱岐をおとずれ、島の人々と文化と自然の魅力にふれ、すっかりファンになった。

作者/伊藤一彦(いとうかずひこ)

1943年、宮崎市生まれ。「心の花」会員。「現代短歌 南の会」代表。若山牧水記念文学館長。読売文学賞、寺山修司短歌賞、迢空賞、斎藤茂吉短歌文学賞など受賞多数。

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