ダレヤミをまさかいちいちとは思ふまい要はこころの持ち方しだい
宮崎弁でダレヤミは晩酌を意味する。ダレはヒンダレタと使うように疲れの意味。ヤミは止むの意味で無くなる。つまり、ダレヤミはいっぱい飲んで一日の疲れを取りましょう、ということ。毎晩楽しんでいる人はもう午後3時過ぎ頃すぎからそわそわしている。それを「いちいちダレヤミ」などと思う人はいない。もっとも、このごろの若い人には左党が減っているらしいので、ダレヤミは酒ではなくスイートかも。
作者/伊藤一彦(いとうかずひこ)

1943年、宮崎市生まれ。「心の花」会員。「現代短歌 南の会」代表。若山牧水記念文学館長。読売文学賞、寺山修司短歌賞、迢空賞、斎藤茂吉短歌文学賞など受賞多数。
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