この冬の元気の素かはかりしれぬ蜂のはたらきの金の箱みつ
去年のくれ、福岡の知人から箱みつをもらった。私は初めてでだった。金いろの蜂蜜が箱いっぱいにつめてある。まるでクリームのようだ。背の低い箱に入れてあるのはナイフやスプーンで掬いやくするためらしい。食後のデザートにもいい。箱の裏の記してある製造所を見ると、八女市の会社が書いてある。八女は銘茶の産地でもあるが、こんなにおいしいものがまだまだあるのだ。私は八女には家族で泊まりがけで幾度か出かけている。乃上さんの故郷はすばらしいですね。
作者/伊藤一彦(いとうかずひこ)
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1943年、宮崎市生まれ。「心の花」会員。「現代短歌 南の会」代表。若山牧水記念文学館長。読売文学賞、寺山修司短歌賞、迢空賞、斎藤茂吉短歌文学賞など受賞多数。
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