オーボエを吹く息おもうスピーチの一文ごとに咲いてゆく花
昨日は歌壇賞の授賞式でした。久永さんの受賞から早二年。今年は、京大短歌の津島ひたちさんが受賞されました。おめでとうございます。「風のたまり場」というタイトルの連作で、オーボエの演奏をやめた作中主体の心情が描かれています。繊細な描写や豊かな表現力が高く評価されました。読後感も爽やかで、何度も味わいたくなる作品です。
作者/乃上あつこ(のがみあつこ)

1976年、横浜市生まれ。東京女子大学文理学部卒。中国留学を経て現在は銀座の美容施設に勤務。2014年から短歌を始め、第三十一回玲瓏賞受賞。現在は玲瓏、現代短歌南の会「梁」、牧水研究会に所属。
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