No.392/2025年1月26日【兵】 「へい」の字は「閉」あり「塀」あり「弊」もありそして「兵」ありだが「平」もある

伊藤一彦

「平」の漢字を「漢和辞典」であらためて見てみると、高低がなくたいら、おさまる或いはおさめる、ひらたい、優劣がなくひとしい、さだまって静かである、常である、などの字義がでている。今年の世界が、すこしでも「平和」になり「平安」になることを願う。「平時」が「平常」である世界を権力者以外はみな願っている。私の孫の一人は「修平」の名で、名前の通りの好青年であることがうれしい。老人の孫自慢は慎むべきでお許しあれ。

作者/伊藤一彦(いとうかずひこ)

1943年、宮崎市生まれ。「心の花」会員。「現代短歌 南の会」代表。若山牧水記念文学館長。読売文学賞、寺山修司短歌賞、迢空賞、斎藤茂吉短歌文学賞など受賞多数。

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