No.391/2025年1月25日【境界線】 人質がまたぎ兵士がまたぎゆく頭で作った境界線を

久永草太

イスラエル軍とハマスによる停戦が19日に開始され、ハマス側は人質を釈放、イスラエル側も収監者を釈放し、ガザ地区から軍の撤退も始まったという。こんなにも時間がかかってしまったけれど、それでも停戦が成って本当によかったと思う。双方に主張があって、歴史があって、暮らしがあって、だから第三者が安易にその闘いを無下に言うことははばかられるけれど、人間が地球に線を引いて、その線に人間が殺されるようなことは、もう起こらないでほしい。

作者/久永草太(ひさながそうた)

1998年、宮崎市生まれ。宮崎西高文芸部で短歌を始める。宮崎大学在学中は宮崎大学短歌会で活動、第三十四回歌壇賞を受賞する。現在は牧水・短歌甲子園OBOG会「みなと」、「現代短歌 南の会」、「心の花」所属。獣医師。

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