No.388/2025年1月22日【溶かし】 ヤブサメも薮を抜け出し油断せり溶かしたように温(ぬく)とき昼餉

久永草太

ヤブサメは文字通り薮に住む小鳥。ウグイスの仲間で、警戒心が強く、あまりじっくりと見る機会のない鳥だ。それがどうしたことだろう、ずいぶん呑気に道端に出てきて、木の実かなにか、苔をつついてまったり食べている一羽を発見。こちらが近づいてもお構いなし、ずいぶん人馴れたやつである。ここ何日かは暖かいおかげか、なんだか気が抜けてしまう。

作者/久永草太(ひさながそうた)

1998年、宮崎市生まれ。宮崎西高文芸部で短歌を始める。宮崎大学在学中は宮崎大学短歌会で活動、第三十四回歌壇賞を受賞する。現在は牧水・短歌甲子園OBOG会「みなと」、「現代短歌 南の会」、「心の花」所属。獣医師。

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