No.9/2024年1月9日【すでに】 収集車すでに去りたるごみ捨て場のごとき茫漠 連休明ける

久永草太

火曜日、燃えるごみの日。朝のひんやりした家を歩き回ってちり箱をひっくり返し、生ゴミを括って袋に纏めて、寒いので上着を羽織ってゴミ捨て場へ持って行く。OK、OK、イメトレは完璧。あとはこの布団から出るだけだ。

作者/久永草太(ひさながそうた)

1998年、宮崎市生まれ。宮崎西高文芸部で短歌を始める。宮崎大学在学中は宮崎大学短歌会で活動、第三十四回歌壇賞を受賞する。現在は牧水・短歌甲子園OBOG会「みなと」、「現代短歌 南の会」、「心の花」所属。獣医師。

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