No.367/2025年1月1日【よし】 煩悩も撞けば音よし百八つ抱えたまんま見る初日の出

久永草太

紅白歌合戦を見て、ゆく年くる年を見て、あれよあれよという間に2025年。能登の地震からもちょうど一年ということになる。未だ復興の道半ばにある被災地のことを思えば、長閑に正月を迎えることに葛藤してしまう。葛藤すると言っているくせに、正月を楽しむ自分がいる。煩悩だらけでまた迎える新年だけれど、どうか2025年が、全員にとって平穏無事な一年になりますように。

作者/久永草太(ひさながそうた)

1998年、宮崎市生まれ。宮崎西高文芸部で短歌を始める。宮崎大学在学中は宮崎大学短歌会で活動、第三十四回歌壇賞を受賞する。現在は牧水・短歌甲子園OBOG会「みなと」、「現代短歌 南の会」、「心の花」所属。獣医師。

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