いちごつみ 登って腰かけまた登る一語に一語積んだ階段
私の今年を表す漢字は「苺」です。いちごつみに励んだ一年でした。一語を摘んできた道のりは、階段のようでした。気がつけばもう365段。明日の伊藤先生の一首で2024年が完成します。366段目からは、どのような景色が見えるでしょうか。「歌作りはとても楽しいことです」という伊藤先生の言葉と、草太さんのユーモアに支えられました。そして、三世代ということで、実生活で子どものいない私が設定上「草」太さんの「母」ということでまさに「苺」です。それにしても、ゲストもすごい歌人揃いで、いちごつみ一族のレベルの高さに恐れ慄きつつ、楽しく歌をつないでこれました。来年もよろしくお願いいたします。
作者/乃上あつこ(のがみあつこ)
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1976年、横浜市生まれ。東京女子大学文理学部卒。中国留学を経て現在は銀座の美容施設に勤務。2014年から短歌を始め、第三十一回玲瓏賞受賞。現在は玲瓏、現代短歌南の会「梁」、牧水研究会に所属。
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