No.343/2024年12月8日【子】 忘れたくないことばかり親と子と孫と集いて忘年会は

久永草太

忘年会という言葉がそもそもネガティブである。まるでみんな忘れたいことばかりの今年を生きてきたような前提で話が進む。昨日の夜は、乃上さんが宮崎にいらしてくださって、伊藤先生と僕と、三世代三人がそろいもそろってしこたま飲んだ。いずれも恐ろしいほど言葉の湧き出る人たちだ。おかげで一年、なんとか途切れずいちごつみを続けて来られた。その労苦も楽しさもひっくるめて、忘れじの忘年会である。

作者/久永草太(ひさながそうた)

1998年、宮崎市生まれ。宮崎西高文芸部で短歌を始める。宮崎大学在学中は宮崎大学短歌会で活動、第三十四回歌壇賞を受賞する。現在は牧水・短歌甲子園OBOG会「みなと」、「現代短歌 南の会」、「心の花」所属。獣医師。

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