No.332/2024年11月27日【らめ】 燗徳利の口より垂れし一滴の酒こそ知らめ冬のさみしさ

久永草太

先日、宮崎大学の中村佳文先生と『キマイラ文語』の著者である川本千栄さんによる、文語についての勉強会が開かれた。我々歌人がよく用いる文語の助動詞(き・けり・つ・ぬ・たり・り)などの多くは平安時代の終わりには廃れたものだという。已然形もまた早くに廃れてほぼ使われなくなった活用のようで、そういえば自分の短歌で使ったことはなかったかもしれない。というわけで、さっそく「酒こそ知らめ」。平安の皆さん、この使い方であってますか?

作者/久永草太(ひさながそうた)

1998年、宮崎市生まれ。宮崎西高文芸部で短歌を始める。宮崎大学在学中は宮崎大学短歌会で活動、第三十四回歌壇賞を受賞する。現在は牧水・短歌甲子園OBOG会「みなと」、「現代短歌 南の会」、「心の花」所属。獣医師。

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