No.5/2024年1月5日【孤独】 吞むほどに透明度増す「百年の孤独」は我とわれをつないで

吞むほどに透明度増す「百年の孤独」は我とわれをつないで

液体と触れ合うならば、やっぱりお酒。宮崎の麦焼酎「百年の孤独」は一滴一滴が、百年を構成する一瞬一瞬のよう。ここまで書いているうちに、もっと味を確かめなくてはと思い、もう一口。啜るようにして透明な孤独を体の中に受け入れる。孤独と触れ合っているうちにすぐに百年経ってしまうかも。 

作者/乃上あつこ（のがみあつこ）

1976年、横浜市生まれ。東京女子大学文理学部卒。中国留学を経て現在は銀座の美容施設に勤務。2014年から短歌を始め、第三十一回玲瓏賞受賞。現在は玲瓏、現代短歌南の会「梁」、牧水研究会に所属。