No.296/2024年10月22日【確か】 ネイルから剥がれた枯葉を確かめる膝裏ゆっくり冷えてゆく夜

乃上あつこ

草太さんが家事を自分でやっていることに、毎回驚きと尊敬を覚えます。世代の違いでもあり、個人の違いでもありますね。私の夫は一度もアイロンがけをしたことがありません。夫の帰りはいつも遅いので、私は深夜にアイロンがけをしています。好きでもないアイロンがけを文句も言わずに行っている私は、それはそれで少し怖いでしょうか。

作者/乃上あつこ(のがみあつこ)

1976年、横浜市生まれ。東京女子大学文理学部卒。中国留学を経て現在は銀座の美容施設に勤務。2014年から短歌を始め、第三十一回玲瓏賞受賞。現在は玲瓏、現代短歌南の会「梁」、牧水研究会に所属。

コメント

タイトルとURLをコピーしました