わたしという陸地を放浪してほしい一行の詩よ草をあつめて
西東三鬼の句「水枕ガバリと寒い海がある」は国語の教科書にも載っていましたね。西東三鬼、内田百閒、小川洋子。岡山出身の作家たちは独特の不穏さを抱えたひとが多く、私もそうありたいとつねづね憧れています。さて、最終回となる今日の1首には、伊藤一彦さんの「一」、久永草太さんの「草」、乃上あつこさんの「あつ」を詠み込みました。2ヶ月間、楽しく刺激的な時間をありがとうございました。
作者/大森静佳(おおもりしずか)

1989年、岡山県生まれ。「京大短歌」を経て「塔」短歌会編集委員。2010年に第56回角川短歌賞を受賞。歌集に『てのひらを燃やす』、『カミーユ』、『ヘクタール』がある。京都市在住。
コメント