俵万智

No.147/2024年5月26日【名】 シュッとした下北沢のカレー屋にフジという名のカレーを選ぶ

シュッとした下北沢のカレー屋にフジという名のカレーを選ぶ 息子が最近ハマっていると言うカレー屋...
伊藤一彦

No.146/2024年5月25日【草】 草太とはよき名前かな草に学ぶ青人草のいのちなれかし

草太とはよき名前かな草に学ぶ青人草のいのちなれかし 草は助け合って生きている。そして、他の生き...
久永草太

No.145/2024年5月24日【街灯】 街灯の下の草生に夜は来ず葉緑体の勤労かなし

街灯の下の草生に夜は来ず葉緑体の勤労かなし 昼は太陽光、夜は蛍光灯のあかりのもと、一日中光合成...
乃上あつこ

No.144/2024年5月23日【眼】 街灯に白い眼玉が吊るされて雨降る夜はすこし膨らむ

街灯に白い眼玉が吊るされて雨降る夜はすこし膨らむ 伊藤先生は、空にも海の波にも眼を感じるという...
伊藤一彦

No.143/2024年5月22日【眼】 にんげんを知らぬ無数の波の眼のかがやくかなた 沖つ鳥ゐる

にんげんを知らぬ無数の波の眼のかがやくかなた 沖つ鳥ゐる 動物はほとんど眼をもっている。植物も...
久永草太

No.142/2024年5月21日【測鉛】 英論文読み終えぬまま宙吊りの測鉛の重み眼に肩にくる

英論文読み終えぬまま宙吊りの測鉛の重み眼に肩にくる 最近疲れ目がひどい。眼球が常にパサパサして...
乃上あつこ

No.141/2024年5月20日【水】 測鉛を投じて測る千年のうたの深海ゆく潜水士

測鉛を投じて測る千年のうたの深海ゆく潜水士 短歌の味わいは広くて深い。軽々と大勢に届き親しまれ...
俵万智

No.140/2024年5月19日【水切り】 水切りのように心を伝えたい軽くて平らな言葉を選ぶ

水切りのように心を伝えたい軽くて平らな言葉を選ぶ 水面を軽やかに、遠くまで弾んでゆく小石。水切...
久永草太

No.139/2024年5月18日【岬】 崩落の危機迫る夜の猪口(ちょこ)一つ水切りカゴの岬に載せる

崩落の危機迫る夜の猪口ちょこ一つ水切りカゴの岬に載せる 掃除機をかけようと思うと部屋を片付けね...
乃上あつこ

No.138/2024年5月17日【海】 三方を海が迫れる部屋におり我は岬となって波受く

三方を海が迫れる部屋におり我は岬となって波受く 5月19日の「若山牧水顕彰しまなみ大会」に参加...
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