福山ろか

No.175/2024年6月23日【過ぎて・光】 ひゅんひゅんと蛍光灯の過ぎてゆく窓のうちにて眠りに落ちる

ひゅんひゅんと蛍光灯の過ぎてゆく窓のうちにて眠りに落ちる 真っ暗な地下鉄の窓を、トンネルにつけ...
乃上あつこ

No.174/2024年6月22日【夏至】 夏至の日を過ぎて始まる引き算のわれも光を吸った一人か

夏至の日を過ぎて始まる引き算のわれも光を吸った一人か 冬至から夏至までは太陽の光が足し算のよう...
久永草太

No.173/2024年6月21日【追い】 太陽に追い詰められて夏至ついに夜空の逆襲劇がはじまる

太陽に追い詰められて夏至ついに夜空の逆襲劇がはじまる 夏至である。一年で最も昼が長い日、最も夜...
伊藤一彦

No.172/2024年6月20日【太宰】 かずかずの太宰治論に声したり わたしを追いかけ、追いこせる人よ

かずかずの太宰治論に声したり わたしを追いかけ、追いこせる人よ 誕生日に遺体が発見されたという...
乃上あつこ

No.171/2024年6月19日【君】 君の背の蛍よ蛍 太宰忌の正しい過ごし方をおしえて

君の背の蛍よ蛍 太宰忌の正しい過ごし方をおしえて 今日は桜桃忌。太宰治は1948年6月13日に...
久永草太

No.170/2024年6月18日【わかもの】 もやしたち君らを茹でて我は食うすまない豆のわかものたちよ

もやしたち君らを茹でて我は食うすまない豆のわかものたちよ もやし一本一本を見てみる。頭がついて...
伊藤一彦

No.169/2024年6月17日【みがく】 身口意(しんくい)をみがくわかもの畏るべし六月の露華(ろくわ)すずしく光る

身口意しんくいをみがくわかもの畏るべし六月の露華ろくわすずしく光る さすが清潔なろかさんです。...
福山ろか

No.168/2024年6月16日【歯】 今日を終え静かなる夜 真空のようなこころで歯をみがきおり

今日を終え静かなる夜 真空のようなこころで歯をみがきおり 歯みがきは小さいころからかなり丁寧に...
久永草太

No.167/2024年6月15日【猛獣】 乳色の歯を尖らせて猛獣になるかもしれぬ子猫のあくび

乳色の歯を尖らせて猛獣になるかもしれぬ子猫のあくび 猛獣とはなにもライオンのことばかりを言うの...
伊藤一彦

No.166/2024年6月14日【円形脱毛】 今もある 猛獣に人を襲はせし円形脱毛のごとき円形劇場(コロセウム)

今もある 猛獣に人を襲はせし円形脱毛のごとき円形劇場コロセウム 同じ職場の後輩も、あつこさんも...
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