久永草太 No.73/2024年3月13日【立】 築二十六年せまる我が脊柱立っていられぬ揺れまだ知らず 築二十六年せまる我が脊柱立っていられぬ揺れまだ知らず 震度6強以上の揺れで、人間は立つことがで... 2024.03.13 久永草太
久永草太 No.70/2024年3月10日【路上】 菜の花を摘みて帰れば家までの路上に流れだす金の川 菜の花を摘みて帰れば家までの路上に流れだす金の川 銀の歌が続いたので、金の歌を。散歩道に菜の花... 2024.03.10 久永草太
久永草太 No.67/2024年3月7日【ひとしずく】 絞れども絞れどもまだひとしずく落ちてくるなり春の別れは 絞れども絞れどもまだひとしずく落ちてくるなり春の別れは ジャズバー「ファークライ」のマスターが... 2024.03.07 久永草太
久永草太 No.64/2024年3月4日【弥生】 弥生土器のごとやさしい静かさで花を抱えて立っている人 弥生土器のごとやさしい静かさで花を抱えて立っている人 まさか伊藤先生から「ワンダーネット」とい... 2024.03.04 久永草太
久永草太 No.61/2024年3月1日【支え】 一本の脚を支えに睡るとき鷺が掴んではなさぬ地球 一本の脚を支えに睡るとき鷺が掴んではなさぬ地球 中也の「骨」を読むとき、一本脚で微動だにせず寝... 2024.03.01 久永草太
久永草太 No.58/2024年2月27日【にくむ】 にくんでも仕方なきもの数多く梭子魚(かます)の小骨にゅっと吐き出す にくんでも仕方なきもの数多く梭子魚かますの小骨にゅっと吐き出す 人前で食べるのを躊躇してしまう... 2024.02.27 久永草太
久永草太 No.55/2024年2月24日【痛】 口内炎痛みて起きる朝焼けに焼き尽くしたし紙という紙 口内炎痛みて起きる朝焼けに焼き尽くしたし紙という紙 昨日噛んだ唇に口内炎ができた。すなわち不幸... 2024.02.24 久永草太
久永草太 No.52/2024年2月21日【くやしさ】 東京ドーム二個分というくやしさを片付けている人らいる今 東京ドーム二個分というくやしさを片付けている人らいる今 能登半島地震の災害廃棄物は、石川県全体... 2024.02.21 久永草太
久永草太 No.49/2024年2月18日【黄雲】 黄雲を飲み乾せばすみわたる空 夕日がビールに似てるのはなぜ 黄雲を飲み乾せばすみわたる空 夕日がビールに似てるのはなぜ 特に最近は自分が使わない一語、知ら... 2024.02.18 久永草太
久永草太 No.46/2024年2月15日【むらぎもの】 二月十四日は去りきむらぎもの心ばかりの教室だった 二月十四日は去りきむらぎもの心ばかりの教室だった 義理チョコや友チョコが普及してきた時期だった... 2024.02.15 久永草太