伊藤一彦 No.366/2024年12月31日【段】 としの段(きだ)こころの段にうたの段 段あるはよし除夜の酒酌む としの段きだこころの段にうたの段 段あるはよし除夜の酒酌む 今年も今日でおわりである。この一年... 2024.12.31 伊藤一彦
乃上あつこ No.365/2024年12月30日【一】 いちごつみ 登って腰かけまた登る一語に一語積んだ階段 いちごつみ 登って腰かけまた登る一語に一語積んだ階段 私の今年を表す漢字は「苺」です。いちごつ... 2024.12.30 乃上あつこ
久永草太 No.364/2024年12月29日【終わり】 一年は終われど一生(ひとよ)はつづくからこの肉の日も我は戦う 一年は終われど一生ひとよはつづくからこの肉の日も我は戦う 今年最後のバトンが回って来た。今年最... 2024.12.29 久永草太
伊藤一彦 No.363/2024年12月28日【指】 指一本ふるることなく終はりたる初恋あはれと思はざりけり 指一本ふるることなく終はりたる初恋あはれと思はざりけり 幾人かが集まって、初恋のことが話題にな... 2024.12.28 伊藤一彦
乃上あつこ No.362/2024年12月27日【指先】 指先に棲む十柱の神々を束ねて祈る君のしあわせ 指先に棲む十柱の神々を束ねて祈る君のしあわせ 昨夜は、仕事の後ヨーガニードラというクラスを受け... 2024.12.27 乃上あつこ
久永草太 No.361/2024年12月26日【血】 冬と死が近くてやだな指先を切ったのに血があんまり出ない 冬と死が近くてやだな指先を切ったのに血があんまり出ない 手も足もすっかり生命体を辞めてしまった... 2024.12.26 久永草太
伊藤一彦 No.360/2024年12月25日【苺】 赤ワインがイエスの血ならば苺の赤イエス産みたるマリアの血潮 赤ワインがイエスの血ならば苺の赤イエス産みたるマリアの血潮 今日はクリスマス。イエスといえば、... 2024.12.25 伊藤一彦
乃上あつこ No.359/2024年12月24日【溝】 夜の溝に噴く火のごとく眺めやる苺の一顆ケーキの上の 夜の溝に噴く火のごとく眺めやる苺の一顆ケーキの上の 生クリームの上の苺は、ケーキに華やぎを与え... 2024.12.24 乃上あつこ
久永草太 No.358/2024年12月23日【みずみずし】 野菜室海溝深度一〇〇〇!隊長!みずみずしくないレタスであります! 野菜室海溝深度一〇〇〇!隊長!みずみずしくないレタスであります! 伊藤先生のタレスの歌を、一読... 2024.12.23 久永草太