乃上あつこ No.316/2024年11月11日【おもう】 指先で三回たたく ゆびさきがその指にぎる命をおもう 指先で三回たたく ゆびさきがその指にぎる命をおもう 11月11日は、中国では独身の日だそうだ。... 2024.11.11 乃上あつこ
吉川宏志 No.315/2024年11月10日【柱】 人柱ありし世を思いわが家近く暮らしし尹東柱(ユンドンジュ)をおもいおり 人柱ありし世を思いわが家近く暮らしし尹東柱(ユンドンジュ)をおもいおり 尹東柱は治安維持法によ... 2024.11.10 吉川宏志
久永草太 No.314/2024年11月9日【お客様】 お客様の姿を借りた神様が二柱(ふたはしら)いてまだ帰らない お客様の姿を借りた神様が二柱ふたはしらいてまだ帰らない 乃上さんの新人研修の話を読んで、居酒屋... 2024.11.09 久永草太
乃上あつこ No.313/2024年11月8日【通】 「ここからは小さな声で」お客様通路を背筋伸ばして歩む 「ここからは小さな声で」お客様通路を背筋伸ばして歩む 今月、新人スタッフが二人入った。私は研修... 2024.11.08 乃上あつこ
伊藤一彦 No.312/2024年11月7日【ただれ】 たましひがただれてゐたのか精神科にしげく通ひしかの冬のころは たましひがただれてゐたのか精神科にしげく通ひしかの冬のころは 五年前である。晩秋のころから不眠... 2024.11.07 伊藤一彦
久永草太 No.311/2024年11月6日【爛れ】 かすかなる痒みもいつか爛れゆく皮膚のもしくは心の話 かすかなる痒みもいつか爛れゆく皮膚のもしくは心の話 皮膚が痒い人に「皮膚科行きなよ」というのは... 2024.11.06 久永草太
乃上あつこ No.310/2024年11月5日【ふり・言の葉】 枢機卿のまとえる赤の火の粉ふり言の葉も花も爛れる闇夜 枢機卿のまとえる赤の火の粉ふり言の葉も花も爛れる闇夜 相変わらずパーソナルカラー診断が流行って... 2024.11.05 乃上あつこ
伊藤一彦 No.309/2024年11月4日【大銀杏】 大銀杏ふらす言の葉きらめくを見つめゐるのみ読みあたはざる 大銀杏ふらす言の葉きらめくを見つめゐるのみ読みあたはざる わすれられない大銀杏の樹がいくつかあ... 2024.11.04 伊藤一彦
吉川宏志 No.308/2024年11月3日【銀】 百年なんてちょろいものよとあおぞらに呑まれながらに大銀杏(おおいちょう)立つ 百年なんてちょろいものよとあおぞらに呑まれながらに大銀杏おおいちょう立つ 先日、宮崎市に帰った... 2024.11.03 吉川宏志
乃上あつこ No.307/2024年11月2日【街】 緊縛の絞れる雨のざくざくとネオンの街にふりつもる銀 緊縛の絞れる雨のざくざくとネオンの街にふりつもる銀 昨日の伊藤先生の歌の「破・漏」から「縛・絞... 2024.11.02 乃上あつこ