2024-09

久永草太

No.264/2024年9月20日【錆びて】 赤錆びてゆく塩入れの留め金具 残暑かくまで身にこたえいつ

赤錆びてゆく塩入れの留め金具 残暑かくまで身にこたえいつ うちは塩も砂糖もおんなじ見た目の瓶に...
乃上あつこ

No.263/2024年9月19日【月】 月光は月の寝息かほそほそとやがては錆びて横たわる釘

月光は月の寝息かほそほそとやがては錆びて横たわる釘 月の光が柔らかく見える時もあれば、内なる硬...
伊藤一彦

No.262/2024年9月18日【月】 星よりも月、月よりも闇愛し、酒飲むやうに闇呑みし人

星よりも月、月よりも闇愛し、酒飲むやうに闇呑みし人 昨日は日向市東郷町の坪谷で牧水祭だった。歌...
久永草太

No.261/2024年9月17日【のぼる】 あまりにも我ら見上げてくるからに十五夜知るや今日のぼる月

あまりにも我ら見上げてくるからに十五夜知るや今日のぼる月 今年は中秋の名月と牧水忌とが重なった...
乃上あつこ

No.260/2024年9月16日【飛行機】 秋天をのぼる飛行機まっしろな翼が鳴らす空のハープを

秋天をのぼる飛行機まっしろな翼が鳴らす空のハープを 明日は若山牧水の命日。牧水には飛行機の歌が...
おしらせ

いちごつみ8月の短歌ふりかえり

地震に台風にと、宮崎は災害の多い八月でした。みなさま大事なかったでしょうか。少し遅くなりましたが、八月の歌の振り返りで...
大森静佳

No.259/2024年9月15日【飛】 咳をする あなたを思う 透明な飛行機が喉にせりあがる昼

咳をする あなたを思う 透明な飛行機が喉にせりあがる昼 意志に反して咳き込むとき、妙に自分の存...
久永草太

No.258/2024年9月14日【颯爽】 ギンヤンマ颯爽と飛んでもう見えずあんな感じで〆切は去る

ギンヤンマ颯爽と飛んでもう見えずあんな感じで〆切は去る 〆切、この俊敏なるもの。捕らえがたきも...
乃上あつこ

No.257/2024年9月13日【言の葉】 定型のサーフボードで颯爽と一世(ひとよ)波乗る言の葉の海

くじらさん お誕生日特別企画! 9月12日、伊藤一彦の誕生日をお祝いして、「前の歌」と「伊藤一彦」の文字列から一語ずつ...
伊藤一彦

No.256/2024年9月12日【風】 ゲウカウといふ藤の樹は風もらひ水を得て日に言の葉照らす

くじらさん お誕生日特別企画! 9月12日、伊藤一彦の誕生日をお祝いして、「前の歌」と「伊藤一彦」の文字列から一語ずつ...
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