2024-08

伊藤一彦

No.234/2024年8月21日【しろじろと戻らぬ時間】 パラソルがとてもまぶしいしろじろと戻らぬ時間のやうに振らないで

パラソルがとてもまぶしいしろじろと戻らぬ時間のやうに振らないで あつこさんの歌から、若いときに...
乃上あつこ

No.233/2024年8月20日【じゃあ】 じゃあまたね振る手のひらのしろじろと戻らぬ時間の隙間に伸びる

じゃあまたね振る手のひらのしろじろと戻らぬ時間の隙間に伸びる 別れ際にいつも大きく手を振ってく...
久永草太

No.232/2024年8月19日【舌】 さてもさてもよい酒じゃあと呑み干して打ちたし萬斎の舌鼓を

さてもさてもよい酒じゃあと呑み干して打ちたし萬斎の舌鼓を 大森さんおすすめの伏見の酒〈蒼空〉、...
大森静佳

No.231/2024年8月18日【一枚】 一生に一枚の舌そよがせて今夜は冷やす〈蒼空〉の辺に

一生に一枚の舌そよがせて今夜は冷やす〈蒼空〉の辺に 〈蒼空〉は京都伏見「藤岡酒造」の純米酒。な...
乃上あつこ

No.230/2024年8月17日【日向】 流星を日向に降らす言の葉の一枚ずつに触れてみたくて

流星を日向に降らす言の葉の一枚ずつに触れてみたくて 今日から開催される牧水・短歌甲子園を、私は...
久永草太

No.229/2024年8月16日【散】 散り散りになりて暮らしてまた集うアメンボの如き我ら日向に

散り散りになりて暮らしてまた集うアメンボの如き我ら日向に 明日から宮崎県日向市で開催される第1...
伊藤一彦

No.228/2024年8月15日【散】 散華せし、させられし兄たちの心思『きけわだつみのこえ』に知りき

散華せし、させられし兄たちの心思『きけわだつみのこえ』に知りき 昭和20年8月15日の記憶は私...
乃上あつこ

No.227/2024年8月14日【松】 散松葉 自己相似形の重なりに人は平和をまた見失う

散松葉 自己相似形の重なりに人は平和をまた見失う この地球上を見渡せば戦争は止まず、人々はなお...
久永草太

No.226/2024年8月13日【天つ光】 迎え火を溢れ出すなり松の木が根に蓄えた天つ光は

迎え火を溢れ出すなり松の木が根に蓄えた天つ光は かわいた竹は火がつきやすいし、杉の葉も焚きつけ...
伊藤一彦

No.225/2024年8月12日【アユ】 アユヤナの簀の子に落ちし鮎の眼の天つ光を嵌(は)めてかなしも

アユヤナの簀の子に落ちし鮎の眼の天つ光を嵌はめてかなしも アユタヤを知らないが、「犬の瞳に映り...
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