2024-01

久永草太

No.12/2024年1月12日【線上】 G線上のアリアのように少しずつ膨らんできたスポンジケーキ

G線上のアリアのように少しずつ膨らんできたスポンジケーキ G線とはバイオリンの弦のうち最も低い音の出る...
乃上あつこ

No.11/2024年1月11日【線】 漢数字一と一と一シャーペンの芯くず折れて死への線上

漢数字一と一と一シャーペンの芯くず折れて死への線上 1月11日は線ばかり。特に漢数字の「一」は...
伊藤一彦

No.10/2024年1月10日【ごみ】 吾味(ごみ)駅も高千穂線も消えにけり影待(かげまち)駅も深角(ふかすみ)駅も

吾味ごみ駅も高千穂線も消えにけり影待かげまち駅も深角ふかすみ駅も 台風の被害によって廃線となっ...
久永草太

No.9/2024年1月9日【すでに】 収集車すでに去りたるごみ捨て場のごとき茫漠 連休明ける

収集車すでに去りたるごみ捨て場のごとき茫漠 連休明ける 火曜日、燃えるごみの日。朝のひんやりし...
乃上あつこ

No.8/2024年1月8日【人】 成人の日を経てすでに遥かなる日々はあけぼのほのぽの生きる

成人の日を経てすでに遥かなる日々はあけぼのほのぽの生きる 今日は成人の日。成人してからすでに数...
伊藤一彦

No.7/2024年1月7日【鮨】 鮨を食べ酒飲みてゐる若きらに酢締めにしたき一人がまじる

鮨を食べ酒飲みてゐる若きらに酢締めにしたき一人がまじる 若者をうらやむ老人になったら人生はもう...
久永草太

No.6/2024年1月6日【百年】 やや肥えて少しさみしい目をしおり百年ぶりの友と鮨食う

やや肥えて少しさみしい目をしおり百年ぶりの友と鮨食う 年末年始は宮崎へ帰省してくる友人たちとた...
乃上あつこ

No.5/2024年1月5日【孤独】 吞むほどに透明度増す「百年の孤独」は我とわれをつないで

吞むほどに透明度増す「百年の孤独」は我とわれをつないで 液体と触れ合うならば、やっぱりお酒。宮...
伊藤一彦

No.4/2024年1月4日【風呂】 夜の風呂に湯と語りゐるシン孤独ほとほと見えぬ仏なりけり

夜の風呂に湯と語りゐるシン孤独ほとほと見えぬ仏なりけり 夜遅く風呂に入ってあっという間にすぎた...
久永草太

No.3/2024年1月3日【遊戯】 遊戯せる湯気を見上げてとっぷりと肩までつかる朝風呂の朝

遊戯せる湯気を見上げてとっぷりと肩までつかる朝風呂の朝 正月の何が好きかと問われれば、朝風呂だろ...
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