久永草太 No.211/2024年7月29日【グリル】 魚焼きグリルの窓をいつの日かされる火葬を覗いてしまう 魚焼きグリルの窓をいつの日かされる火葬を覗いてしまう 鯵がじうじう焼けてきていい匂いがする。僕... 2024.07.29 久永草太今日の短歌
久永草太 No.208/2024年7月26日【辺境】 辺境の小さな動物病院のレジへようこそ津田梅子さん 辺境の小さな動物病院のレジへようこそ津田梅子さん 7月3日に新札が発行されて三週間、北里柴三郎... 2024.07.26 久永草太
久永草太 No.205/2024年7月23日【ひとさし指】 麦茶飲む間は栞をやっていたそれがひとさし指に戻りぬ 麦茶飲む間は栞をやっていたそれがひとさし指に戻りぬ 指五本のうち、役割で名をつけられているのが... 2024.07.23 久永草太
久永草太 No.202/2024年7月20日【誤差】 その猫を「しろくろ」と呼ぶじいちゃんと「さんぼんあし」と呼ぶ我の誤差 その猫を「しろくろ」と呼ぶじいちゃんと「さんぼんあし」と呼ぶ我の誤差 祖父(伊藤一彦ではなく、... 2024.07.20 久永草太
久永草太 No.199/2024年7月17日【モノマネ】 玉ねぎの縦真っ二つ幾重にもわたしはわたしのモノマネである 玉ねぎの縦真っ二つ幾重にもわたしはわたしのモノマネである 音楽の話題が続いている。高校の頃聞い... 2024.07.17 久永草太
久永草太 No.193/2024年7月11日【混じ】 殴んなら殴れよただし混じり気のない君なりの言葉でこいよ 殴んなら殴れよただし混じり気のない君なりの言葉でこいよ 基本的に悪口というのは既存の言い回しが... 2024.07.11 久永草太
久永草太 No.190/2024年7月8日【寄】 寄れば海散れば垂水(たるみ)のか細きのごとく聞きおり蝉の恋歌 寄れば海散れば垂水たるみのか細きのごとく聞きおり蝉の恋歌 宮崎は平野部でもずいぶんと蝉の声が厚... 2024.07.08 久永草太
久永草太 No.187/2024年7月5日【文字】 楔形文字のごとくに悩みいて割れば散らかる煎餅の屑 楔形文字のごとくに悩みいて割れば散らかる煎餅の屑 人類最古の文字、メソポタミア文明の楔形文字。... 2024.07.05 久永草太
久永草太 No.184/2024年7月2日【すする・夏】 むせながらそれでもすする夏の夜の明日のための霧島湯割り むせながらそれでもすする夏の夜の明日のための霧島湯割り 暑い日にあえて火のような酸辣湯麺をすす... 2024.07.02 久永草太
久永草太 No.179/2024年6月27日【向き】 ああ出来ぬ歌が出来ぬよ椅子の向き幾度も変えて終わらぬ自転 ああ出来ぬ歌が出来ぬよ椅子の向き幾度も変えて終わらぬ自転 どうしても歌ができないときがある。そ... 2024.06.27 久永草太