久永草太

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No.355/2024年12月20日【鳴く】 天敵のごとくに我を見つけては鳴くヒヨドリをとっては食わず

天敵のごとくに我を見つけては鳴くヒヨドリをとっては食わず 鹿は病院には来ないので山で見かけるば...
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No.352/2024年12月17日【こいこい】 花見酒呑み足らざれば月見酒乞いてこいこいしてしまいたり

花見酒呑み足らざれば月見酒乞いてこいこいしてしまいたり そして負けた。花札の話である。花見酒の...
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No.349/2024年12月14日【らせん】 それぞれの螺旋くずれてさようならカラスの勝手でしょう、おたがいに

それぞれの螺旋くずれてさようならカラスの勝手でしょう、おたがいに 昨日の伊藤先生の歌から「螺線...
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No.346/2024年12月11日【ピース】 結婚を不要とまでは言い切れず炒飯にグリーンピース鮮鮮(あざあざ)

結婚を不要とまでは言い切れず炒飯にグリーンピース鮮鮮あざあざ 週末に伊藤先生、乃上さんと飲んで...
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No.343/2024年12月8日【子】 忘れたくないことばかり親と子と孫と集いて忘年会は

忘れたくないことばかり親と子と孫と集いて忘年会は 忘年会という言葉がそもそもネガティブである。...
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No.340/2024年12月5日【日なた】 最近はいつも日なたで寝てばかりカルテの外であくびする猫

最近はいつも日なたで寝てばかりカルテの外であくびする猫 「体調はどうですか」と聞くと「昼間は食...
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No.337/2024年12月2日【終】 臨終に食べるんならば舞茸を天ぷらにして少しの塩で

臨終に食べるんならば舞茸を天ぷらにして少しの塩で 先日、歌集『命の部首』の重版の連絡が来た。も...
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No.335/2024年11月30日【抱きしめられて】 幾重にも抱きしめられて白菜の真中にやわくねむる白菜

幾重にも抱きしめられて白菜の真中にやわくねむる白菜 白菜がその中にある小さな白菜を抱きしめる形...
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No.332/2024年11月27日【らめ】 燗徳利の口より垂れし一滴の酒こそ知らめ冬のさみしさ

燗徳利の口より垂れし一滴の酒こそ知らめ冬のさみしさ 先日、宮崎大学の中村佳文先生と『キマイラ文...
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No.326/2024年11月21日【ラ・フランス】 吞み込んだ言葉ある夜のラ・フランス内部褐変してゆく心

吞み込んだ言葉ある夜のラ・フランス内部褐変してゆく心 好きな果物番付をつけるなら、和梨と洋梨が...
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