久永草太が詠んだ短歌

No.479/2025年4月23日【放】 ホームラン打っても球は落ちるけど、落ちるから放物線きれい
ホームラン打っても球は落ちるけど、落ちるから放物線きれい
週末に発表があり『命の部首』が現代歌...

No.473/2025年4月17日【啄木】 啄木鳥(きつつき)になってつつけばやわらかく木霊する人亡くして静か
啄木鳥きつつきになってつつけばやわらかく木霊する人亡くして静か
奥田亡羊さんの訃報が届いた。心...

No.470/2025年4月14日【萎】 実るほどこうべをたれる稲穂より深々と萎れたるほうれん草
実るほどこうべをたれる稲穂より深々と萎れたるほうれん草
葉もの野菜が高いので、お見切り品コーナ...

No.467/2025年4月11日【泡】 あぶら汗の酸っぱき髪を泡立ててはやく終えたし二十四時間
あぶら汗の酸っぱき髪を泡立ててはやく終えたし二十四時間
恥ずかしい失敗をすると、かあっと頭皮の...

No.464/2025年4月8日【ぐい飲み・酌】 巨大なるぐい飲みあらばそに酌まんミツマタ甘く香る林を
巨大なるぐい飲みあらばそに酌まんミツマタ甘く香る林を
花見酒、とはいかなかったけれど、友達と夜...

No.461/2025年4月5日【日】 春の日の磯にクロサギ一羽いてなにかわからん光を食べる
春の日の磯にクロサギ一羽いてなにかわからん光を食べる
伊藤先生に比べたら雀の涙ほどなのだろうが...

No.458/2025年4月2日【恋】 手をつなぎ歩く行為は転倒時受け身がとれず恋は危険です
手をつなぎ歩く行為は転倒時受け身がとれず恋は危険です
今日27歳になった。ハッピーバースデー、...

No.456/2025年3月31日【新じゃが】 新じゃがの皮ずるむけてくるような心で満員電車は嫌い
新じゃがの皮ずるむけてくるような心で満員電車は嫌い
新じゃがの、もはや剥く必要がないほどの薄い...

No.453/2025年3月28日【隣星】 壱岐焼酎しみつつ胸は隣星に引かれて満ちる潮のごとくに
壱岐焼酎しみつつ胸は隣星に引かれて満ちる潮のごとくに
乃上さんの言う隣星とはどこだろう。僕は月...

No.450/2025年3月25日【交差点】 一年のぜんぶを持って帰る日の小学生座っちゃう交差点
一年のぜんぶを持って帰る日の小学生座っちゃう交差点
離任式か何かだろうか。春休み中の登校日と思...